分譲マンションには、建物の部位ごとに保証期間が決められています。それに合わせてマンションの売り主側は、点検期間を決めています。通常新築引き渡しの後、定められた期間に点検が行われ、保証期間の中で発見された瑕疵については、無料で修繕するというアフターサービスがあります。
こうした新築マンションについて、特に2年目点検が重要視されるのは、建物の耐久性に大きな影響を与えると判断されるものを除いて、居住など専用部分の壁クロスの剥がれや床の問題、共有部分ではマンションのコンクリート部分にできた軽いひび割れや塗装の剥がれなどの瑕疵について、保証期間が終わってしまうことにあります。自分の居住空間については、毎日の生活の中でその瑕疵に気が付くことは容易に想像できますが、共有部分については、意外と見落としてしまうこともあります。2年目アフター点検を行うことで、こうした瑕疵を早く知ることができ、軽度のうちに直してしまえば、その後の大規模修繕工事については、修繕箇所について費用を削減できたという事例も多く見受けられます。
2年目アフター点検を有効活用するためには、まず建物の不具合がどこにあるのか知ることが重要です。アフター点検がなにをカバーするのかは、受け渡し時の資料などから項目はわかるものの、専門家でない場合なにを調べればよいのか、どの項目を注意することで、将来の修繕の負担を軽減できるのかという判断は難しいものです。
2年目アフター点検という、建物の一つの節目において、当社の調査診断の経験と技術は、確実にお役に立ちます。

◇マンションの 2年目点検における管理組合への補助業務について。(ダウンロード)